ニュース21を発行しました!

都市計画マスタープランに即した地区計画の実現を!

GLP社が昭島市の意見書・要請書の指摘を遵守するための協議を!

7月には、昭島市の玉川上水南側地区地区計画の策定に関する懇談会(7/20・7/21)
8月には、GLP昭島プロジェクトの第二回説明会(8/18・8/19) が相次いで行われました。
日程がそれぞれ2日間しかなく、しかも4日間とも市内各所では夏祭りが実施されている状況にある中でも、懇談会は264名、GLPの説明会では約850名もの市民が参加しました。

 その後の、昭島市建設環境委員会での市側の答弁などから、昭島市とGLP社が一定の合意に基づき資料を作成し、それぞれ懇談会と説明会を開いたということが明らかになりました。
ですから当然のことながら、二つの資料の内容は驚くほど酷似していました。
しかし驚かされたのは、二つの資料が、昭島市が市民と作り上げた昭島市都市計画マスタープラン、昨年11月環境アセスメント時に都に提出した意見書、さらに昨年11月にGLP社に提出した要請書、これらの内容から大きく逸脱し違反する合意内容へと変わっていたことです。
昭島市には自らの責任として、上記の3文書の作成の精神に立ち返り、豊かな水と緑、市民の安全・安心を守り、市民にしっかり寄りそった誠実な対応を強く求めるものです。

(つつじが丘からの施設眺望予想図)

8月21日 昭島市の建設環境委員協議会の傍聴報告概要

1.交通量調査について

① 予想していた結果だった。
② 数値として把握できたことは意義があった。
③ 協議の中で、交通安全対策等、昭島市の要請内容は、要望していく。
➃ GLPとは道路管理者も交えた場で、市民向けの説明と同様の説明を受けている。

2.地区計画懇談会について(斜体は質問)

懇談会会場に入れなかった人が、ロビ-のモニタ-で参観していたが、声が小さく聞き取れなかった。
  ➡想定外の参加者で、次回以降は対応する。

懇談会で発言できなかった方が大勢いる。懇談会の回数を増やしては
  ➡意見書の提出やパネルの展示、動画配信等はやってきた。検討はする。

③ 市民意見について
  当日いただいた意見に関しては、一人一人の分を公表しているわけではない。
  あくまで、意見の集約にすぎない。
  ※(注)下記の点など抜け落ちている。
  ● 東西道路は、「生物多様性の保全と矛盾する」という点
  ● 流山市でのDCの障害が、「電磁波」とだけになっている点
  ● 都市計画マスタ-プランに違反しているという意見
  ● 市がもっとリ-ダシップをとってほしいという要望

GLPの説明会では、開発計画に「変化」があった。GLPとの協議の中で、確認してきたことか
  ➡地権者との協議に基づき、市としても合意してきたことだ。
   新設の東西道路も、市としては、必要なものと考えている。

「変化」として、建物の棟数は減ったが、総面積はあまり減っていないように見える。
  市は、その変化をどう評価するのか
  ➡地区計画だけで、すべてが解決できるわけではない。
   他は、環境アセスメントに委ねなければならないこともある。

⑥ 市のGLPへの要請書に、回答はあったのか
  ➡書面での回答は求めていない。要請内容の実現を目指して、協議してきた。
   交通問題なども、市としてできることは、最大限取り組み、まちづくりの方針に沿った開発計画を求めていく。

開発計画で、今後どのような改善点を求めていくのか
  ➡ 18日の説明会に参加したが、土地利用に関しては、「かなり改善されている」として、市民も一定の評価をしていた。地区計画だけで、すべてが解決できるわけではない。東京都の環境アセスメント に解決を求めなければならないこともある。

市が懇談会で示した図面、特に、新設の東西道路などは、GLPとの協議の結果なのか。
  ➡地区計画は、地権者の合意が不可欠で、図面内容は、事業者の合意を得られたことだ。

景観条例では、玉川上水両岸100mにわたって、建物の高さが樹木の高さ以下との制限があるが、資料では見上げた時に樹高を超えない高さと解釈されている根拠は?
 ➡ 都の景観担当者に問い合わせをしたところ、それは、「絶対の高さではない」という回答だった。          

(西武立川駅からの眺望予想図)

玉川上水南側地区の地区計画策定に関する懇談会(7/20・2/22)

● 昭島市から配布された資料の、「まちづくりのイメージ」として提示された3つの問題点

①「緑の配置」・・・分断・隔絶されることを前提とした「代官山の保全」により「開放性のある緑の配置」を図るなどとしています。

②「玉川上水沿いの空間」・・・玉川上水基本軸にある「隣接する建物の高さは緑道樹林の樹木の高さを超えないようにすること」という規制の趣旨にそぐわない高さ・配置となっています。

③「安全性・回遊性を考慮した通行空間」・・・南北道路の交通負荷を軽減するとして、東西道路をゴルフ場の真ん中に通すイメージ図が示されています。

懇談会終了後短期間の間にもかかわらず、市民からの厳しい意見が続々市に寄せられました。

意見書提出・・196件、(用紙での提出54件、専用フォーム142件)
※2つの署名、手元にお持ちの分を至急事務局までお寄せください。
※引き続き市長への手紙でわたしたちの声を届けましょう。

GLP第2回説明会における開発計画の変更点等は・・・

①環境影響評価書案の提出予定は、今年度下期。
②交通問題は検討が終了しておらず、後日改めて説明会を開催する。
③開発計画の変更点・・物流倉庫は6棟から3棟に。
 DCは9棟から8棟に、DCの高さは40mから 35mに。
 物流倉庫3棟の最高高さは45m、55m、40mに。
 代官山の北側に芝生の中央公園を造る。
➃変えていない点・・新設の東西道路、発生交通量 
⑤計画が曖昧な点・・昭和館の存続(地域貢献施設になるかどうか)
⑥その他・・・
 ゴルフ場の井戸は使わず、DCの冷却は水道水を使用する。
 オオタカの調査等先行調査も含め実施してきた。

GLP新開発計画でのごまかし!

①P22./まちづくりの将来像としての開発のイメージ図。
 一番高いはずの物流倉庫(45m、55m)が高さ35mのデータセンターより低く、
 つつじが丘ハイツ(33m)より低く見えるような角度で描かれています。

②P33./物流倉庫とデータセンターの敷地面積が出されています。
 しかし以前の計画との対比がありません。以前の計画では、倉庫とDCの敷地面積比率は事業地の92.7%、
 今回は約89.3%へと3.4%(2ha)減らしただけで、依然として事業地の9割もが建物の敷地面積です。

③P38/発生交通量は、相変わらず5800台。従来の計画量と変わりません。
建物の向きを変え、分散していた建物を統合し、広場を創出したといいますが、敷地面積はほとんど変えず、トラックの発生量は変わりなし。従来想定していた物流センターやDCの機能はそのまま維持しようとする計画と言えます。昭島市は意見書の中で「交通量の大幅な増加は交通渋滞や交通安全環境悪化に大きな影響を及ぼす」として「交通量を抑制する計画とすること」をGLPに対して要請しています。GLP新計画ではそれに一切応じていません。こんな小手先の修正計画に納得できるわけがありません。

お知らせ

① 緊急集会・・「GLP説明会を受け、現状と今後の運動の方向性を明らかにする」

  9月16日(土)16:00~18:00 公民館2階第一会議室 (GLPへの意見書送付に向けて)

② 学習会・・・「生態系上位の生き物から、地球の生物多様性を考える」

  9月17日(日)9:30~12:00アキシマエンシス校舎棟
  オオタカとアナグマについてお二人の講師からお話を聞き生物多様性について学びます。(先着72名)