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8.3土壌汚染 と 8.5水循環
1)井戸の数の疑問 昭和飛行機工業から引き継いでいる井戸が3本あるはずなのだが、(開示請求資料:昭島市企業井戸一覧)1本は、昭和館の中にあると回答があったが、あと2本の所在が不明で、これらの井戸の用途や使用計画が懸念材料である。
2)ボ-リング調査 開発地域内で、8カ所のボ-リング調査を予定していたが、その様子は伺えなかった。ほんとうに、実施したのか?調査時の写真の提出を求める。評価書案では、ボ-リング調査は、2021年7月上旬から9月上旬にかけて行われたとあるが、ゴルフ場が使用されている最中に、ゴルファ-への危険はどのように避けたのか?
ボ-リング調査は、調査計画書では、地下水位調査と同様の8カ所、同じ場所で行うとしていたが、まったく異なる場所の7カ所に変更になったのはどうしてか。
地下水位の調査は、当初予定の8カ所で、2022年年11月から2023年10月まで、毎月1回、行われているが、どうして、ボ-リング調査とは、異なる場所、異なる時期にしたのか?その調査結果が、資料編2.4-9から2.4-24まで示されているが、開発前のゴルフ場営業時の水位が、なんで環境影響を裏付けるデ-タになるのか?このデ-タは、どのように活用されたのか?
3)土壌改良剤の使用について 基礎工事の際、土壌改良剤を使用するのか、使用する場合、どんな種類の改良剤を、どれだけの量使うのか、明確にしてほしい。使用された場合は、土壌汚染や地下水汚染が懸念される。都の環境確保条例の対象案件になってくる。
4)開発地域のほとんどは、かつて戦時中の整備工場・飛行機滑走路であり、その後、戦後になっても、その土壌地下の状態は、一切調べられてこなかった。環境確保除霊が施行されたへいせい13年度以降、唯一、現在、東京電力による変電所工事が進められている場所の西側に1カ所、過去に調べられた記録があるというが、それも調べてないとしたら、この土地の履歴をきちんと調べたことにならない。ましてや、環境確保条例は、日が浅いために、戦中・戦後のこの地域の土壌汚染調査は、まったく手つかずのはずで、この開発を機に、安全性を示す意味でも、きちんと、ボ-リングやサンプル調査をすべきである。
5)地下水の流動への影響について
概要版のp8-47で、地下水の流動を阻害する可能性は小さいとしているが、その地表面が大幅に被覆されてしまうことによる地下水流動や地下貯留槽からの雨水浸透との関連性には触れていない。
たとえ、基礎工事が、浅層地下水の地層に触れないとしても、地表面がコンクリ-ト被覆されたり、基礎工事が砂礫層であるからには、浅層地下水の流れや量に、この大規模開発が無関係であるはずがない。
基礎工事が、概要版p8-47にある説明や図面では、最浅地下水位が106.6mとなっていて、それと基礎の親杭の深さ108mとの間は、1.4mとあるとしているが、それだけの間隔しかないにも関わらず、地下水流動への影響がないとしている根拠は何か。
第1層の立川礫層の最下部、最深地下水位が、地上から8.2m(標準水位T.P.が106.6m)としているが、NO7のDC建設予定地では、泥水水位が7.70mとなっている。豊水期には、地下水位が上昇し、親杭との間隔は、より短くなる可能性もある。
市は、水道水には、深い地下水なので、影響はないと言っているが、浅い地下水と深い地下水は無関係ではない。降雨時などはき地層の圧縮や膨張が知られており、その度毎に、地下水の下方や上方への漏水が知られている。浅層地下水が影響を受けるとしたら、それは、深い地下水、すなわち、水道水源にも影響する。それは、単なる量だけの問題に留まらず、現在、懸念されているPFASによる地下水汚染への影響も、予測すべきであるが、今回は、一切、地下水汚染への配慮や評価がないのは、どうしてか。
6)雨水をすべて、地下に浸透させる計画で、地下に、貯留槽をつくると言ってきたが、今回、初めてその断面のイメ-ジ図のみが示された。(概要版6-36)平面図さえなく、ましてや、その規模の大きさ、位置(場所)さえ示されていない中で、どうして、雨水の浸透する予測と評価ができるのか。貯留槽の正確な図面と材質(特に、底面)を明らかにし、雨水の浸透予測と評価をすべきである。