オオタカは、里山の生態系の頂点に君臨する存在です。
カモ類やハト、ムクドリなどを捉えて食べる肉食系の鳥です。
かつては、全国で500羽以下まで数を減らし、国内希少野生動物種に指定されていました。
2005年に名古屋の愛地球博では、開催予定値にオオタカの営巣が確認されたため、会場の場所を大幅に変更して、環境を守ったそうです。
近年、オオタカは増えていると言われています。
絶滅危惧種から、準絶滅危惧種にランクが下がり、絶滅の危険性は減少したそうですが、
それでもオオタカはそうそう会える鳥ではありません。
緑の多い昭島だからこそ、街に近いこの場所でオオタカが命をつないでこられたのです。
同じ昭島市のもくせいの杜で、大規模な開発が行われ、森を切り倒して刑務所その他の建物が建てられています。
この森にも、オオタカが毎年営巣しています。
下記の資料を見ますと、オオタカの保護区域は残したようです。(*)
ここでは、隣に大きな昭和記念公園があるので、大丈夫なのかもしれませんが、
GLPがらみの開発では、代官山の森は残したとしても、森の周囲が建物ばかりになったとして、オオタカが巣を維持していけるのか疑問です。
オオタカを含む貴重な動植物が住む森。
失ってから後悔しても時は戻らないのです。
*https://lfb.mof.go.jp/kantou/content/000251622.pdf
P3参照